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由無し事をたまに綴るブログです。

コロナ禍での日本一時帰国 (4) : 帰路NRT→AMS→CDG→SCL

40日にわたる日本滞在を終えてチリへ戻ります。帰路の旅程が二転三転しましたが、何とか11月6日にチリに到着できました。

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SCL空港に到着

 

相次ぐ欠航


(1)にも多少書きましたが、KLMもパンデミック下で混乱しているようで帰路の便が相次いでキャンセルとなり、対応に追われました。当初のNRT (成田) - AMS (アムステルダム) - EZE (ブエノスアイレス) - SCL (サンティアゴ) のルートは出発前にキャンセルとなり、NRT - CDG (パリ) - SCLという便に予約を取り直してから出発しました。
さて、成田到着後の自主隔離中にKLMのサイトで確認したところフライトがキャンセルされていました(メールでのお知らせは無し)。コールセンターに電話して、代替便としてデルタ航空便によるHND (羽田) - ATL (アトランタ) - SCLがあるそうなので、そちらに変更します。この便だと出発が予定より1日早い11月4日となるのですが、まあ瑣末なことです。米国経由は、国際線乗継ぎでも「入国」扱いとなり入国審査が必要なので、パンデミック下では避けたかったのですが、仕方ありません。
ところが山口大学滞在中に、この便もキャンセルされてしまいます。何でもデルタ航空は航空便を飛ばしていないにもかかわらず直前まで欠航のステータスにしないとか。止むなくKLMコールセンターに電話です。今度はNRT - AMS - CDG - SCL というルートで当初の11月5日発。シェンゲン条約域内を通過する点が気になりますが、他に代替策もないのでこのルートに変更しました。最終的に、このルートでチリにたどり着くことができました。

ゴーストタウンの成田空港とKLM 862便

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成田空港に駐機するKL862便

成田空港は閑散としていて、羽田空港の活況に対してあまりにも寂しいです。おかげでチェックインは待つことなくできましたが、カウンターでチリ入国条件を入念にチェックされて20分ほどかかりました。なお、受託手荷物は途中ピックアップ無しに直接SCLまで行くそうで、助かります。
空港内の店舗はいくつか営業していましたが、制限エリア(出国審査後)の飲食店は全て閉まっていて、搭乗するまで空腹のままでした。

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KL862便の機内

成田空港を出発したKL862便からは、14日間を過したホテルと周辺の様子が眺められて感慨深かったです。機内はほとんど乗客のいない空気輸送機状態。こんな状況でも運航してくれるのは大変ありがたいです。太陽を追いかける飛行ルートなので夜はありませんが、3列シートで横になり熟睡できました。目覚めるとロシア・オビ湾とヤマル半島のあたりを飛行していました。

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オビ湾とヤマル半島の眺め

KLMラウンジ@AMSとAir France 1441便

アムステルダムスキポール空港に到着。ここでKLMラウンジでシャワーを浴びるために、8420円払ってAMS - CDGのAF1441便をビジネスクラスにアップグレードしておいたのでした。シェンゲンエリア内のラウンジは休業中なので、往路でも利用した国際線エリア内のラウンジに入ります。ここで4時間ほど滞在し、シャワーを浴びて着替え、食事も済ませます。
AF1441便はビジネスクラスとはいえ、1時間20分の短いフライトですし、座席もエコノミークラスと大して変わりません。また、感染対策のため食事の提供も中止していました。まあ、ラウンジ利用が目的だったからいいですけどね。

CDG空港とAir France 406便

パリ・シャルルドゴール空港は夜間で人影も少なく、ゾンビ映画のように狭くて暗く人影のない通路を通ってターミナル間を移動します。搭乗口付近は明るく開けていますが、意外に多くの搭乗者が集まって騒いでいるので、密を避け少し離れた場所で搭乗案内を待ちます。
夜間飛行で、またしても3列シートを横になって眠ることができたので、本当に楽でした。目覚めるとブラジルとパラグアイの国境付近。アルゼンチン上空を通過しアンデス山脈が見えてくればすぐに到着です。


Andes View from AF406 approaching SCL

チリ入国

入国の時点(11月6日)ではチリは国境を閉鎖しており、チリ人あるいはチリ居住者のみが入国可能でした。

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Pasaporte Sanitario

チリ入国に当たっては検疫が厳しいかと思っていたのですが、日本出発時にインターネットで取得したPasaporte Sanitarioをチェックし、検温しただけで入国できました。ただし72時間以内のPCR検査陰性証明がないので、14日間自宅で自主隔離するか、自分でPCR検査を受ける(ただし病院に行くのはダメ、自費で自宅にPCR検査員に来てもらう)こと、と言われます。空港でPCR検査はしてくれません。また、自主隔離しているかどうか当局による確認はありません。まあともかく、14日間自宅勤務を続けることにしましょう。