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由無し事をたまに綴るブログです。

実感するインフレーション

物価上昇を日々実感しています。

チリでは生活必需品の物価水準は日本に比べて低いですが、物価上昇率は高いです。タクシーの初乗り料金は、チリに住みはじめた 1年半前には220ペソだったのがすぐに250ペソになり、昨日はとうとう300ペソになりました。牛乳1ℓは昨年は500ペソ台だったのが昨今はだいたい700ペソ。ガソリン1ℓは700ペソ程度だったのが昨今は900ペソ。実感として1年で20%くらい物価が上昇したように思います。
チリではペソの他に、物価上昇率を考慮して中央銀行が決めるUF (Unidad de fomento) という通貨単位も使われています。去年の8月に1 UF = 22992ペソだったのが、今は1 UF = 24117 ペソ。これだけ見ると年率5%のインフレということになるけど、物価はもっと上がっているというのが実感です。資源国とはいえ、石油は輸出に頼っていますからね。

インフレでお金の価値が目減りするので、チリペソで貯金していても損するだけですから、現金やペソ口座の残高を最小限に抑えて対処しています。チリで生活し始めたころは、チリ人の旺盛な購買意欲を浪費癖だと誤解していたのですが、あれはお金の目減りを防ぐ生活防衛策だったのだと理解しました。賃金上昇のために本気でストライキとか起こすのも分かる気がします。