Kameno external storage

由無し事をたまに綴るブログです。

Viña del Marに家族旅行

週末にビーニャ・デル・マール (Viña del Mar) に家族旅行をしてきました。子連れで観光地に行くのは治安の観点で不安もあったのですが、無事に楽しむことができました。

交通


サンティアゴからビーニャ・デル・マールへの交通はバスが便利で、2時間弱で行けます。Tur-bus, Pullman busとかCondor Busなどが運行しています。サンティアゴのバスターミナルは2ヶ所あり、バスは地下鉄1号線のUnversidade de Santiago駅に隣接するAlamedaターミナルを始発に、Pajaritos駅ターミナルに寄ってからビーニャ・デル・マールへ向かいます。今回は Tur-busを使い、往路はPajaritosから乗って、復路はAlamedaで降りました。料金はSemi Camaという2階席で片道3,500ペソ (約680円)と安いです (料金は曜日や時間によって変動します)。深くリクライニングできる座席で寛げます(子供さえおとなしければ)。

高速道路は途中、Casa Blancaというワインの産地を通ります。内陸のサンティアゴから海岸に近付くにつれて、降雨が多くなるのでしょうか、山肌の緑が濃くなる様子がわかります。

ビーニャ・デル・マール市内の交通は、隣街のバルパライソまで通じている電車, 路線バス, タクシーなどがあります。

電車に乗るには駅でICカードを購入し、そこにチャージする必要があります。

2両編成の電車は、ビーニャ・デル・マール市内では地下を走りますが、海岸では地上に出て景色を楽しめます。時刻表はありませんが、10分に1本くらいの頻度でしょうか。

路線バスは今回は乗りませんでしたが、現金490ペソ (約95円) で気軽に乗れます。バス停でバスを止めるには親指を突き出して乗る意思を強くアピールする必要があるようです。ドアが壊れて開いたまま猛スピードで走るバスもよく見かけました。
タクシーは多く走っていましたが、空車をつかまえるのが難しくて今回は利用できませんでした。
他にも観光馬車も見かけました。今回は機会がありませんでしたが、子供は喜ぶと思うので是非次回に乗りたいです。

宿泊


Booking.comで探しました。4人家族が泊まれ、バスターミナルから近く、海岸にもそこそこ近い場所という条件で検索した結果、La Blanca Hotelのファミリールームが111,000ペソと高くない料金だったので決めました。ここは木造の長屋のような建物をホテルにしているところで、子供がパタパタ歩く音が響いてしまう造りでしたが、従業員は大変親切(子供のためにわざわざ無炭酸の水を買いに走ってくれたり)で宿泊して心地よかったです。次に家族で行く際にもまた利用したいです。

見どころ


子供たちが楽しむことが最重要なので、今回は浜辺で遊ぶことに絞りました。初日は花時計の近くのビーチ、2日目は魚市場 (Caleta Portales) の脇にある砂浜に行きました。

花時計の近くのビーチは街の中心から近く、多くの人で賑わっています。清掃が行き届いていて、ガラス瓶の破片や空き缶などは見当たらず、安心して裸足で歩けます。海水は冷たくて、足を入れただけでも堪えられないほど。それでも5歳の長女は大はしゃぎで、タイツが濡れるのも構わず波で遊んでいます。もうすぐ3歳の次男は波が怖いのか、砂で遊ぶのに留めていました。

Caleta Portalesでは新鮮な魚介類を売っていますが、値段はサンティアゴ市内のferiaと大差ありませんでした…もとより今回は買っても仕方ないですが。ヒトデも店先に並んでいたけど、食べられるのでしょうか?

浜辺には、観光客が与えるエサや市場から出る魚のアラを目当てに、ウミネコペリカンオタリア(アシカ?)が集まっています。海鳥が飛び交う様はまるでヒッチコックの世界。糞の爆撃に要注意です(頭髪にやられました)。野生のオタリアをこんなに近くで見るのは初めてですが、野犬とエサの取り合いをしているのが何だかおかしいです。

ここの浜辺は人が少ないですが、ゴミや犬の糞が多いのが残念。それでも娘はやっぱり大はしゃぎで、波と闘ったり、砂の城を造ったりしています。息子はやはり波が怖いようで、貝殻を集めたり石を海に投げたり。
子供たちは楽しかったようで何よりです。

食事

初日の夕食は、ホテルに近いSushi Onlineという店のテラスで摂りました。日本の寿司とは違う、チリならではのアボカド巻やクリームチーズ巻といったSushiで、食べられないことはありません。飲み物が冷たいものしかないのが残念。食べ切れない分は折り詰めにしてもらい、眠ってしまった次男にホテルで食べさせました。
2日目の昼食はCaleta Portalesのレストランで、Pastel de Camarónというエビグラタンのような料理を注文。冷たい海風に吹かれた身に熱いグラタンはおいしかったですが、家族で2皿を注文したつもりが4皿来てしまい食べ切れませんでした。これも折り詰めにして持ち帰ることに。

治安

南米の観光地ですから旅行客を狙う犯罪は要注意ですが、幸い無事に済みました。あえて言うなら、気軽に話しかけてくるおせっかいな人が多いのが困るかも。次男が道に落としたサングラスを拾ってくれたのはいいけど「親のおまえが注意しておくのは大切だ、サングラスでもドロボーに盗られるぞ」てなことを延々とスペイン語で説教してくるおっちゃんとか、砂浜で荷物を見張っていると「ここはスリが多いから荷物から目を離してはいけないよ。ここよりもビーニャ・デル・マールの海岸の方がキレイだし治安もいいからそっちに行けばいいのに」などと英語で話してくるおばちゃんとか。悪気はないのでしょうが、話に気を逸らして盗まれる方が心配なんですけど。

通りや砂浜に野犬が多いのも閉口します。サンティアゴの倍の密度でウロウロしている気がします。基本的にはおとなしいのですが、エサをもらえると思ってついてくるヤツもいて、狂犬病のキャリアかもしれないので、子連れの身としては警戒・威嚇せざるをえません。

その他

帰路のバス乗車時刻を待つ間、ターミナル向かいのショッピングセンターで時間調整しました。ここはトイレも清潔だし、フードコートもあるし、遊具のあるキッズスペースもあるので、子供たちを疲れさせるには最適です。

まとめ

ビーニャ・デル・マールは家族連れでも楽しめる良いところでした。日程に余裕があればQuinta Vergaraとか、隣町のValparaisoを訪れてもいいでしょう。サンティアゴから近いので、時々来てもいいかな。