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由無し事をたまに綴るブログです。

研究ノートアプリQuiverを使ってみた

研究ノート用に、Quiverを使ってみました。

以前に、研究ノートWiki化のススメという記事を書きました。Wikiサーバーが管理されているうちはこの方法はとても便利なのですが、所属が変わってWikiサーバーが利用できなくなったりすると移行しなくてはならず、移行先に同様の環境が構築できるとは限らない、という問題が生じました。そこで、Wikiと併用して、Markdown形式で研究記録が取れる Quiver を使ってみることにしました。Cloud上にQuiverライブラリを保存すれば、いつでもノートを参照したり記録を追加できます。

Quiverの利点

Markdown記法で書きつつ、リアルタイムに表示もできるのでWYSIWYG的な使いやすさを享受できます。Markdownとは文書を整形するためのマークアップ言語で、例えばHTMLやTeXなどもマークアップ言語ですが、よりシンプルな記法で書き下せます。詳しくは、「Quiverをはじめよう」を参項にしてください。

ページ先頭に示したスクリーンショットで、中央のカラムがMarkdownで記述したノート、右側が表示結果です。LaTeXの記法で数式を書いたり、プログラムコードの埋め込みができる点が優れています。他にも表とかダイアグラムとかもMarkdownで書けるので、慣れると便利でしょう。

Quiverのライブラリ保存先をDropboxなどのクラウドにすれば、複数のマシンでノートを共有できます。保存は自動的にされるので、意識することなく同期されます。従って、Wikiサーバーのようなものを用意する必要がありません。

Quiverの弱点

Macでしか使えないようです。Wikiならbrowserを介してLinuxからもWindowsからも共有できるのに。

また、編集の履歴が残るのかよく分りませんでした。Wikiなら任意の時刻の記述に戻せるのですが、Quiverは元に戻せるのかしら?当面は安全のためにWikiとQuiverを併用することにします。