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由無し事をたまに綴るブログです。

髪型プロトコルの必要性

理容業界には、髪型を記述する規約が定義されているのでしょうか。もしあるなら、散髪のときに理容師に伝えるプロトコルとして、世間一般に広めていただきたいものです。もし無いのなら、それを作るだけで大きなイノベーションになるでしょう。

散髪するたびに、希望する髪型を理容師に伝えるのは難しいものです。「前髪は眉にかからないくらいに梳いて、横と後ろは刈り上げてください」などと述べても、結果は理容師によってかなり異なります。たぶん仕様が曖昧すぎるのでしょう。といっても、私はこれ以上詳細に仕様を記述する言語を知りません。
外国に滞在しているときに散髪する場合はさらに難しいです。スペイン語で伝えるにしても「m〓s corto」くらいしか語彙を持たないので、ヘアカタログのサイトで適当な髪型の写真を印刷して見せるようにしています。しかしヘアカタログのモデルは若い美男子ばかりなので、中年のおっさんとのギャップで理容師も困るようです。

この問題は、髪型を記述するプロトコルが整備されていないことが原因だと推察します。

プロトコルはオブジェクトを抽象化し情報として伝える際に必要なものです。例えば音楽には楽譜、料理にはレシピ、遺伝にはDNAというプロトコルがあります。プロトコルが定義されていることで、創作物は時間・空間を渡って広く伝えることができます。

髪型記述言語が整備されれば、パラメータを元に髪型を画像化する技術や、逆に髪型の写真を元にパラメータを導く技術を開発できると思います。さらに技術が進歩すれば、パラメータを設定すれば自動的に散髪してくれる装置も開発できるのではないでしょうか。

すると自動運転がタクシーを駆逐する未来のように理容師も駆逐され……あ、だから髪型記述言語は開発されないのかもしれませんね。ここはGoogleに自動運転の次の仕事として期待しましょうか。