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由無し事をたまに綴るブログです。

チリから戸籍謄本を請求するには

2019年02月11日にさくらblogに投稿した記事です。

外国に住む日本人も、戸籍謄本など日本の役所が発行する証明書が必要になる場合があります。戸籍謄本が必要になるのは、日本大使館で出生証明書や婚姻証明書を発行してもらうとき、日本に本帰国する際に日本の市役所で住民登録するときなど、多々あります。戸籍謄本を手に入れるには、

  1. 本籍地の市役所に本人が直接出向いて申請する
  2. 日本在住の代理人に代理申請してもらう
  3. チリから本籍地の市役所に郵便請求する

という方法があります。ここでは3.の方法について述べます。

 

郵便請求の場合、市役所は請求者の居住地(住民登録されている場所)へしか送付してくれませんので、外国在住の場合は外国へ送付してもらうことになります。私の本籍地である鹿児島市役所に電話で問い合わせたところ、EMS (国際スピード郵便) しか受け付けないそうです。また、戸籍謄本の発行手数料450円は国際郵便為替でしか受け付けないそうです。返送のEMS送料2400円は切手または国際郵便為替でOKとのことです。従って郵便請求によってチリへ戸籍謄本を送付してもらうには、以下を用意します。

  • 交付申請書:リンク先からひな形をダウンロードして必要事項を書き入れ印刷し押印
  • 本人確認書類:現住所の記載のあるものが必要とのことですので、大使館発行の在留証明書、あるいは国政選挙の選挙人登録証の写しが必要です。
  • 国際郵便為替 (Giro de dinero postal internacional ):Correos Chile の窓口で購入します。戸籍謄本の発行手数料450円+EMS送料2400円をチリペソ換算するとCLP 18000 くらいですが、Correos Chileではこれに手数料を上乗せされてCLP 20000を購入します。為替変動を見込んで少し余裕をもって購入しておくといいでしょう。受取人の氏名を指定せよと言われ、「鹿児島市役所」 (Municipalidad de Kagoshima) と答えたら「個人名でなくてはダメ」と言われたので、鹿児島市長の名前を指定しました。
    追記あり: Correos Chile発行のGiro de dinero postal internacional は日本の郵便局で使えませんでした。
  • 切手:EMSの返信送料は切手で支払ってもOKです。為替変動によって国際郵便為替分が不足する危険性に対応して、少額の切手を同封しておくと安全でしょう。
  • 宛先の住所と事情を説明する送り状:日本国内からの請求であれば切手を貼り返信宛先を書き込んだ返信用封筒を入れる必要があるのですが、EMSということでそれもできませんから、その旨を送り状に記載します。

以上を同封し、差出人住所に本人確認書類に記載されている現住所(スペイン語)、宛先に市役所の所在地(日本語とスペイン語両方)を書き入れ、"Por Avion" (航空便)と明記しておきます。これをCorreos Chileの窓口に持っていき、'CARTA CERTIFICADA INTERNACIONAL' と指定して発送します。

 

以上の手続で、運が良ければ20日ほどで戸籍謄本が届くことでしょう。費用は5000円以上かかりますが、 本籍地の市役所に本人が直接出向くよりは手間も費用も節約できます。

 

21世紀になってもクレジットカード払いとかweb申請など、決して利用者を甘やかすことのない粋な日本の市役所、あっぱれ!

 

【追記】チリのCorreos Chileで発行した国際郵便為替は、日本の郵便局では使えないことが分かりました。仕方ないので、日本在住の人にお願いして定額小為替を送ってもらう方法しか使えません。やはり日本の役所は甘くなかったです。