大学を去り、チリへ移住するにあたってのドタバタを記録しています。3月2日に鹿児島を去り、3月3日に成田空港を出発して、3月4日にチリ・サンティアゴに到着しました。
研究室の片付け
書籍類のスキャン
200冊くらいの書籍をチリに持って行くのはコストが見合わないので、ほぼすべてを裁断してスキャン。自分1人では時間が足りないので、学生アルバイトを募り、Scan Snapも同僚にお借りして2台並列で処理しました。当初2日間で終わらせる予定だったのが、もう1日延長して都合3日間かかりました。自炊代行業者を廃業に追い込んだ日本文芸家協会は敵です。
機器類の移管
科研費で購入した計算機4台を移管手続。2台のノート型と1台のMac miniは携行品として持ち込むことにし、iMacは三鷹の本部に一旦送ってからチリに発送してもらうよう依頼。消耗品(ほとんどがデータを記録したハードディスク類)は移管手続が不要なので楽です。
物品の廃棄
個人情報や守秘義務を含む書類は、クロネコヤマトの機密文書溶解サービスを利用。溶解ボックス(5箱になりました)に入れて封をして、秘書さんにお願いしました。廃棄書類の整理・居室の掃除は、研究室の仲間に大変お世話になりました。面倒だったのがフラットファイルから書類を外し、金属部分と紙とプラスチックに分ける作業。5人で半日かかりました。未使用の消耗品・文房具はそのまま居室に残し、「ご自由にお使い下さい」状態です。
住まいの引越作業
家財道具を手放す
まだ利用価値があって捨てるに忍びないものは、ヤフーオークションで売ったり、学生に無償で引き取ってもらったりしました。思い入れのある品を使ってくれる人がいるのは嬉しいものです。書籍とCDはほぼ全てをブックオフへ。義両親から頂いたテーブルと椅子は実家に預かってもらうことになりました。
ゴミだし
粗大ゴミはコンビニで粗大ゴミチケット購入→引き取りを電話で依頼→指定された日にチケットを貼って出す、という流れです。このサイクルは並列処理がNGで、引き取りが終わってからでないと次の引き取りを依頼できませんので、計画的にやる必要があります。ほとんど妻がやってくれました。私がやっていたら終わらなかったな。
海外引越業者
チリへの輸送を引き受けてくれるのはN社のみの独占状態。しっかり足元を見られました。最初の見積りで「1トンなので150万円」と言われ、これなら全部捨ててチリで買い直した方が安いので、慌てて荷物を削減。生活必需品はほとんど捨て、思い入れのある品だけに絞り込みました。それでも輸送費は38万円(全て船便)かかりました。届くのは5月末になります。
診療・予防接種
予防接種は複数回打つ必要があるので、期間を要します。A型肝炎, B型肝炎, 狂犬病, ジフテリア・破傷風を、家族4人分打つ必要があります。合計で20万円くらいかかりました(健康保険が効かないので)が、勤務先が負担してくれるので助かります。
その他、歯科診療と、既往症の出国前の診察を受けておきました。チリの医療レベルは高いけど費用も高くつくと聞きましたので、日本でできることはなるべく済ませておきます。
諸手続
パスポート
子供のパスポートは11月に申請・取得。ビザはチリ現地で取得します。
市役所での手続き
住民登録を抜く前に、住民票と戸籍謄本を取って置くことが重要。ビザ申請や荷物の通関手続きに必要です。出発の2日前に住民登録を抜く手続き、こども医療費補助を抜ける手続きを済ませました。住民登録を抜くのを3月3日にしたせいか、3月分の住民税はしっかり天引きされていました。2月28日にすべきだったか?
旅立ちの日
旅立ちの3日前に、携行品の半分程度をクロネコヤマトで成田空港に発送。前日と当日は荷造り・ゴミだしでパニック状態。N通航空が約束の2時間前に到着し、まだ段ボール箱へのパッキングが終わってないのに、通関に必要な物品リストを書けとか言ってくる(シャツ*枚, *円というレベルで細かく書く必要あり)。結局発送が終わったのは出発の直前。N通航空を見送った後に、押し入れに5月人形の箱が残っていることに気付き、やむなく実家に宅配便で発送。タクシーに乗り込んで、ぎりぎりで空港行きのバスに間に合いました。
このあともドタバタ劇があったのですが、facebookに書いたので割愛。今から思い返しても冷や汗が出る綱渡りの連続でした。もうやりたくない…けど日本に帰るにはもう1回必要なのか。