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由無し事をたまに綴るブログです。

休暇帰国2017: 与論島

与論島は鹿児島県の最南端・最西端に位置する珊瑚礁の島です。私は学生時代に天体写真撮影のために訪れたことがありますが、家族は行ったことがありませんでした。映画「めがね」を観た妻が行きたいと言っていたので、休暇帰国の主目的地にしました。

交通

与論島へのアクセスは空路と航路があります。私たちは鹿児島空港から日本エアコミューター便に乗りました。上空からの島の眺めは素晴らしいです。

空港からは宿の送迎サービスがありがたかったです。島内の移動にはタクシーを使いました。電話すれば10分もかからずに来てくれるので楽々です。島内の循環バスもあります。レンタカーやレンタサイクルもありますが、私たちは使いませんでした。

宿泊

ヨロン島ビレッジに予約を入れたのは1月です。映画「めがね」のロケにも使われた人気の宿で、半年前でもすでにペンションタイプの和室は満室で、ホテルタイプの和洋室に泊まりました。家族4人には十分な広さがありますし、冷房も良く効くので快適でした。コインランドリーもあって、滞在に何の不便もありません。特筆すべきは食事の美味しさです。島で採れた魚や野菜やフルーツを使った料理は、味も栄養のバランスも素晴らしかったです。空港からの送迎もしてくれるので、家族連れには大変過ごしやすい宿でした。


ベランダから夕焼けの眺めを楽しめます。

メイラビビーチ


ヨロン島ビレッジから歩いて行けるビーチです。到着したその日に行ってみました。セミが飛び交うけもの道を歩くこと5分、誰もいないこぢんまりとした白砂のビーチが目の前に広がります。リーフの内側で波はほとんどなく、砂浜には砕けていない貝殻がたくさんあってヤドカリもいます。澄んだ海水は温かく、海食崖や珊瑚には熱帯魚やヒトデやウニがたくさんいました。


子供たちと泳いでいると、子連れの家族もビーチにやってきました。コミュ力の高い娘は男の子Tくんと早速仲良くなっていました。京都から来た同学年の子で、ヨロン島ビレッジに同じ日程で滞在するということも分かり、このK家とはあとで連絡先を交換しました。

与論島の星空

離島なので光害もあまりなく夜空は素晴らしいです。固定撮影で簡単に星空を撮影できます。宿のベランダからでもこの写り。


赤崎海岸


30年前に訪れたビーチです。ヨロン島ビレッジからは島の反対側にあるので、タクシーを呼びました。岩場に囲まれて珊瑚や魚も多い波の静かな入江です。ただ、30年前に比べると磯焼けで珊瑚がずいぶん減ったように思います。それでも子供たちと一緒に泳ぎながら海中の眺めを楽しめました。海岸の入り口には「味咲」という茶屋があり、ここで昼食とかき氷を堪能しました。


アオヤガラ」という魚だそうです。最初に見たときはイカかと思いました。


海中の動画です。







Cafe Coco

茶花にある、子連れにも優しいカフェです。店員さんにも同じくらいの年頃の子供がいるということで随分親切にしていただきました。

百合ヶ浜


大金久海岸の沖合い1.2 kmに干潮時に現れる砂州です。上の写真は、帰りの飛行機から撮影した大金久海岸で、百合ヶ浜が出現しています。出現するかどうかは自然条件によるので、あらかじめ潮位を調べて潮汐率の高い7月20日の干潮時刻10:25に行くことにしました。グラスボートで百合ヶ浜まで連れて行ってくれる「タンディマリン」さんに電話で予約を取ると、朝8:30にホテルまで車で迎えに来てくれるとのことで助かりました。

グラスボートはガラスの底から海中を眺められる船です。大金久海岸は百合ヶ浜までずっと遠浅で、座礁せずに着く熟練の操船は見事でした。この日は砂州が2つ出ていて、好天の中素晴らしい条件に恵まれました。京都のK家とも百合ヶ浜でお会いし、子供たちはTくんと一緒に鬼ごっこで遊んでいました。

日本テレビの取材班がドローンを飛ばしたり、訪れた観光客にインタビューをしていました。娘もインタビューされていましたが放映されたかどうかは不明です。
やがて干潮時刻を過ぎると徐々に陸地が狭まってきました。帰りの船に乗らないといけないのですが、遊びに夢中になる子供たちを引き剥がして乗船させるのが大変でした。

泰斗寿司

茶花にある食堂です。寿司だけでなく和食一般に楽しめます。子供たちはうどんを注文していました。海鮮丼が美味しかったです。

品覇海岸


こぢんまりとしたビーチで、空いています。岩場の小さなトンネルを通ったところで、ヨロン島ビレッジに宿泊中の別の一家に会いました。ここは珊瑚が比較的多く、海中の探訪が楽しかったです。


日差しが強いので遮光テントは重宝しましたが、それでも暑くて、飲み水が尽きたところで子供たちを海から引き剥がして退散しました。

ここからタクシーを電話で呼んだのですが、「品覇海岸の入口にいます」と伝えたところ、タクシーが目の前を通過して「品覇海岸入口」バス停に行ってしまいました。電話で呼び戻すまで炎天下で待つのが辛かったです。

島内循環バス


本数は少ないですが、バス停以外でも乗降できて気軽に使えるバスが循環しています。

サトウキビ畑の広がる中を走るバスは眺めが素晴らしく、島の南側からは沖縄本島も望むことができました。

島を去る日に循環バスで郵便局まで行って手紙を投函しました。茶花のスーパーマーケットで与論のアイスクリームを楽しみ、Cafe Cocoでスムージーを堪能してから空港へ向かいました。