Torres del Paineトレッキング(2/5) 2022年1月2日 Serón - Dickson
2022年1月2日 Serón 6h15m - Guardería Coirón 8h57m/9h20m - Dickson 12h22m / 17.5 km / 6時間07分
Paine湖を眺めながら、湿原の縁を高巻くルートです。眺望が素晴らしく距離を感じさせません。
南緯50ºの1月2日ですので夜明けは早く、夏時間なのに5時にはもうモルゲンロートが雪山を染めます。
昨晩小雨が降り、湿度が高くて靴下が生乾きですが、歩いているうちに着干しできるでしょう。
テントに付いた夜露を風ではたき落として畳み、ザックに外付けして出発。昨日と同様にPaine川沿いに進みます。
Paine川から南側に道は逸れ、三日月湖の南側を通過します。
Paine湖へ至る峠へ200mほど登ります。
峠を越えるとPaine湖の雄大な眺めが出迎えてくれます。
Paine湖の彼方にはCerro Diente (1527m)やCerro Agudo (1517m)が聳えます。
Paine湖を見下ろす高巻きの道には、Serón/Dicksonの管理境界ゲートがあり、「Dicksonに宿泊予約している人だけ通ってよし」と書かれています。
Paine湖沿いの巻き道は歩きやすく、湖の上流に広がる湿原とそこを流れるPaine川の眺めを楽しみながら進みます。
8h57mにCONAF管理関所のGuardería Coirónに到着。ここで管理人に通過手続き(Dicksonの予約を見せる)を済ませ、ついでに休憩してパンにハムペーストを塗って食べます。
湿原を高巻く道は徐々に高度を下げ、草原が近づいてきます。
草原には木道も整備され、CONAFが丁寧に管理している様子が窺えます。
木道の先の道は、Dickson湖からPaine川が流れ出す崖を高巻くように登ります。今日のゴールであるDicksonキャンプ場がよく見えます。
崖を急降下して12h22mにDicksonキャンプ場に到着。
最初にCONAF管理事務所で手続きを済ませ、次ぎにキャンプ場で受付をします。テントはどこに張ってもいいというので、Dickson湖の眺めのよい森の中に幕営します。午後のスコールが来る前に幕営を済ませられました。
食材とガスストーブとコッヘルをサブザックに詰めてキッチンへ。マルちゃんラーメンを茹でて食べます。それにしてもキッチンにはゴミや食べ残しが散乱してひどいので、他の利用者が到着していないチャンスに掃除しておきます。割れ窓理論が正しければ、清潔なキッチンなら他の利用者も散らかさないはず。
夕食まで時間があるのでMiradorまで行ってみます。
Los Perros川がDickson湖に流れ込む河口で、氷河を抱く山々が美しい場所です。
Dicksonキャンプ場に戻り、広々とした草原を囲む山々の展望を眺めます。
南側のギザギザした尖峰は、Cerro Escudo, Cerro Trono Blanco, Cerro CatedralなどFrances谷を取り囲む山々と思われます。2年前はFrances谷側から見とれた山峰を、今は反対側から眺めていると思うと感慨深いです。
やがて驟雨が訪れたのでテントに一旦退散。お風呂セット(スイムタオルと替えの下着)を持ってシャワーを浴びに行きます。ちゃんとお湯が出るのがありがたいところ。さっぱりしたのでテントに戻り、夕食の時間にアラームをセットして午睡します。
19h00mにまだ小雨が降る中をRefugioへ向かい夕食。この日はロンドンからトレッキングに来ているという老夫婦とガイドの3人組と一緒に食卓を囲みました。27年ぶりに同じコースを歩いているとのことで、大変興味深く話を伺いました。コース料理に加えて、ケーキと紅茶のサービスをRefugioから提供され、満足してテントに戻ります。
日付が変わる頃に目を覚ますと、雲間から星が見えます。Cerro Cabeza del Indio方向の星景タイムラプスを撮ってみました。