Kameno external storage

由無し事をたまに綴るブログです。

Torres del Paineトレッキング(2/5) 2022年1月2日 Serón - Dickson

2022年1月2日 Serón 6h15m - Guardería Coirón 8h57m/9h20m - Dickson 12h22m / 17.5 km / 6時間07分

Paine湖を眺めながら、湿原の縁を高巻くルートです。眺望が素晴らしく距離を感じさせません。

f:id:kamenoseiji:20220116052306j:plain

南緯50ºの1月2日ですので夜明けは早く、夏時間なのに5時にはもうモルゲンロートが雪山を染めます。

f:id:kamenoseiji:20220116052113j:plain
f:id:kamenoseiji:20220116052105j:plain
Serónの朝焼け

昨晩小雨が降り、湿度が高くて靴下が生乾きですが、歩いているうちに着干しできるでしょう。

f:id:kamenoseiji:20220116052054j:plain
f:id:kamenoseiji:20220116052226j:plain
Serónの朝

テントに付いた夜露を風ではたき落として畳み、ザックに外付けして出発。昨日と同様にPaine川沿いに進みます。


www.youtube.com

f:id:kamenoseiji:20220116052246j:plain

三日月湖

Paine川から南側に道は逸れ、三日月湖の南側を通過します。


www.youtube.com

Paine湖へ至る峠へ200mほど登ります。


www.youtube.com

峠を越えるとPaine湖の雄大な眺めが出迎えてくれます。


www.youtube.com

Paine湖の彼方にはCerro Diente (1527m)やCerro Agudo (1517m)が聳えます。

f:id:kamenoseiji:20220116051937j:plain
f:id:kamenoseiji:20220116051928j:plain
管理境界のゲート

Paine湖を見下ろす高巻きの道には、Serón/Dicksonの管理境界ゲートがあり、「Dicksonに宿泊予約している人だけ通ってよし」と書かれています。

f:id:kamenoseiji:20220116052001j:plain
f:id:kamenoseiji:20220116051953j:plain
湿原を高巻く道

Paine湖沿いの巻き道は歩きやすく、湖の上流に広がる湿原とそこを流れるPaine川の眺めを楽しみながら進みます。

f:id:kamenoseiji:20220116051945j:plain

Guardería Coirón管理関所

8h57mにCONAF管理関所のGuardería Coirónに到着。ここで管理人に通過手続き(Dicksonの予約を見せる)を済ませ、ついでに休憩してパンにハムペーストを塗って食べます。

f:id:kamenoseiji:20220116052125j:plain

Paine川沿いの湿原の向こうにCerro Agudo

湿原を高巻く道は徐々に高度を下げ、草原が近づいてきます。


www.youtube.com

f:id:kamenoseiji:20220116052009j:plain

草原に降り立つ

草原には木道も整備され、CONAFが丁寧に管理している様子が窺えます。


www.youtube.com

木道の先の道は、Dickson湖からPaine川が流れ出す崖を高巻くように登ります。今日のゴールであるDicksonキャンプ場がよく見えます。

f:id:kamenoseiji:20220116052017j:plain
f:id:kamenoseiji:20220116052025j:plain
Dickson湖とDicksonキャンプ場


www.youtube.com

崖を急降下して12h22mにDicksonキャンプ場に到着。

f:id:kamenoseiji:20220116052034j:plain

Dicksonキャンプ場に到着

最初にCONAF管理事務所で手続きを済ませ、次ぎにキャンプ場で受付をします。テントはどこに張ってもいいというので、Dickson湖の眺めのよい森の中に幕営します。午後のスコールが来る前に幕営を済ませられました。

f:id:kamenoseiji:20220124023117j:plain
f:id:kamenoseiji:20220124022827j:plain
Dicksonキャンプ場

f:id:kamenoseiji:20220116052209j:plain

幕営地からのDickson湖の眺め

食材とガスストーブとコッヘルをサブザックに詰めてキッチンへ。マルちゃんラーメンを茹でて食べます。それにしてもキッチンにはゴミや食べ残しが散乱してひどいので、他の利用者が到着していないチャンスに掃除しておきます。割れ窓理論が正しければ、清潔なキッチンなら他の利用者も散らかさないはず。

f:id:kamenoseiji:20220116052044j:plain

Miradorから眺めるDickson湖へ流れ込むLos Perros川

夕食まで時間があるのでMiradorまで行ってみます。


www.youtube.com

Los Perros川がDickson湖に流れ込む河口で、氷河を抱く山々が美しい場所です。

f:id:kamenoseiji:20220116052217j:plain
f:id:kamenoseiji:20220116052159j:plain
Dicksonキャンプ場からの山岳展望

Dicksonキャンプ場に戻り、広々とした草原を囲む山々の展望を眺めます。

f:id:kamenoseiji:20220116052136j:plain
f:id:kamenoseiji:20220116052143j:plain
f:id:kamenoseiji:20220116052150j:plain
Dicksonキャンプ場からの山岳展望

南側のギザギザした尖峰は、Cerro Escudo, Cerro Trono Blanco, Cerro CatedralなどFrances谷を取り囲む山々と思われます。2年前はFrances谷側から見とれた山峰を、今は反対側から眺めていると思うと感慨深いです。

やがて驟雨が訪れたのでテントに一旦退散。お風呂セット(スイムタオルと替えの下着)を持ってシャワーを浴びに行きます。ちゃんとお湯が出るのがありがたいところ。さっぱりしたのでテントに戻り、夕食の時間にアラームをセットして午睡します。

19h00mにまだ小雨が降る中をRefugioへ向かい夕食。この日はロンドンからトレッキングに来ているという老夫婦とガイドの3人組と一緒に食卓を囲みました。27年ぶりに同じコースを歩いているとのことで、大変興味深く話を伺いました。コース料理に加えて、ケーキと紅茶のサービスをRefugioから提供され、満足してテントに戻ります。

日付が変わる頃に目を覚ますと、雲間から星が見えます。Cerro Cabeza del Indio方向の星景タイムラプスを撮ってみました。


www.youtube.com