Torres del Paineトレッキング(3/5) 2022年1月3日 Dickson - Los Perros
2022年1月3日 Dickson 8h46m - Los Perros 13h00m / 11.2 km / 4時間14分
Los Perros川沿いに峡谷を遡り、Los Perros湖の側にあるLos Perrosキャンプ場までの短い区間です。6時頃に出発しようと思っていたのですが、CONAF管理人から「早すぎる。Los Perrosのチェックインは13h00m以降だからもっと遅く出るように」と言われたので、8h46m出発です。
未明から雨が降り始め、標高の高いところは雪化粧をしています。
早立ちしても雨の中はつまらないので8時すぎまで紅茶を飲んだりゆっくり過ごします。小止みになった瞬間にテントを畳みましたが、また降り始めたのでレインウェアを着て出発です。
小雨の降る森の中を進みます。道がぬかるむのは仕方なく、登山靴の中まで濡れてしまいます。それでも徐々に雨は止んできて、雨露に濡れた木々の葉が美しいです。
標高400mほどに登り詰めると、Los Perros谷を見渡せるMiradorに着き、青空が空を占めるようになってきました。
そのすぐ先には高層湿原があって、Cerro Escudoを借景とした眺めを堪能できます。
これまで南東に進んできた道は支流を渡河して右折し、南西に向かいます。
Los Perros川と付かず離れずに渓谷を進みます。Los Perros川に注ぐたくさんの小川を渡っていきます。
やがてLos Perros川に架かる橋を南側から北側に渡ると、Los Perros氷河やCerro Catedral, Cerro Blanco Surなどの高峰が見渡せるようになります。
この先はターミナルモレーン (端堆石堤) を登ってLos Perros湖に至る道です。Los Perros湖は典型的な氷河湖で、ターミナルモレーンで堰き止められ、石堤からLos Perros川が流れ出すという地形です。
このターミナルモレーンはなかなか大きく、標高480mから550mまで70mほどの高さがあり、4段くらいの積層になっています。石堤を登るほどにLos Perros谷を見返す眺めが広がります。
登り詰めるとLos Perros湖と氷河の展望が開けます。
明日通過するJohn Garner峠方向もよく見渡せます。
道はターミナルモレーンから降りて湖の北側を進み、池塘の脇を通過します。
池塘の先にMiradorへの分岐があるので、行ってみます。5分ほど進むとLos Perros湖畔に出て、氷河が間近に見えます。
分岐に戻り、10分ほど河原を進むと13h00mにLos Perrosキャンプ場の入り口に到着。CONAF管理棟は閉まっていましたが、キャンプ場にいた管理人から「後でまた来て」と言われます。キャンプ場の受付に行ってチェックインを済ませ、またも「どこでも好きなところにテント張っていいよ」と言われます。湿った土壌ばかりだったので、すこし高くて水捌けの良さそうな場所に幕営します。
Los Perrosではシャワーはあるものの冷水だとのことで、浴びませんでした。
Los Perrosでは夕食の提供はないので、キッチンで自炊です。アルファー食品の安心米(わかめご飯)に熱湯を注ぎ15分。残りの湯はアスパラガススープにします。ここのキッチンはとても清潔に清掃されており、掃除の余地がありませんでした。管理人さんに感謝です。
昼食後にCONAF管理棟に行ってみましたが矢張り無人。結局、Los PerrosではCONAFの登録はできませんでした。
サブザックにテルモスに詰めた湯とティーバッグを入れて、Los Perros湖のターミナルモレーンに行き、氷河を眺めながらアフタヌーンティーを堪能してみました。
テントに戻って一旦午睡し、19h00m頃にキッチンに行って夕食にします。アルファー食品のきのこご飯にお湯を注ぐと、チリ人の女性から「何これ」と聞かれたので、15分経ってから「試してみる?」とお裾分けします。
Los Perrosは湿気が多く、濡れた靴下や下着をテント内で干していても一向に乾きません。仕方ないので着干しします。濡れた靴下や下着を着て体温で乾かします。寒いですが、1時間ほどで乾きました。そのまま眠りに就きます。
2h20m頃に起きてみると樹間に星が見えるので、カメラと三脚を持ってターミナルモレーンまで行き、タイムラプス動画に挑戦しました。雲量が多くあまりいい写真は撮れませんでしたが、夜明けの氷河は幻想的で美しかったです。