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由無し事をたまに綴るブログです。

身軽になって高所へ登る

山歩き用にUltimate Directionの Ultra Vest 6.0を購入しました。これはトレイルランニング(山岳レース)用のバックパックなのですが、競技に出るつもりも、トレイルランをするつもりもありません。身軽になって楽に山歩きするためです。

Ultimate Direction Ultra Vest 6.0

Ultimate DirectionのトレイルランニングバックパックUltra Vest 6.0

通常の登山用バックパックは走ることを想定しておらず、荷重を腰ベルトと肩ベルトで担い、容量を大きく取れます。このため荷物に余計なものも入れがちで重くなり、また身体に密着しないので基本的に走れません。これまで日帰りでサンティアゴ近郊の山歩きを楽しんできましたが、登山口までの長いアプローチを歩くのがかったるいと感じていました。

Ultra Vest 6.0 front side

Ultra Vest 6.0の前面と給水ボトル

トレイルランニングバックパックの特長は、身体に密着するので走ってもバックパックの揺れが気にならないことです。このため登山口まで/下山口からのアプローチを走って時短できます。登山道でも平坦あるいは緩やかな下りでは、歩くよりジョギングした方が疲れない場合もあります。使う筋肉が違うからかもしれません。

もう一つの特長は給水の容易さです。500 mLの給水ボトルが2個付属していて、両肩ベルトに取り付けた状態で給水できます。このボトルが優れもので、チューブなど無しに飲め、口元でロックすれば漏れません。身体の前面と背面とで重量バランスが取れるのもGood。さすが、トレイルランニング用に設計されているだけあります。

バックパック自体の質量は193 gと軽いのに、容量は6.3 Lあります。ファーストエイドキットと非常食, レインウェア, 追加の水が十分に入ります。何なら背面のゴムバンドで追加の余地があります。日帰り登山なら十分です。ファスナー付きのサイドポケットにはキーホルダもあり、鍵や財布やスマホを入れるのに便利です。腰ベルトはありませんが、身体の前面2ヶ所で留めるベルトは長さ調整のバックル付きで密着できます。

自宅からCerro Manquehue (標高1638 m) に登り、Los Trapensesへ降りた時のGeographicaによる記録がこちらです。登山口のLa Pirámideまでと、下山口のEl Golf de Manquehueからはジョギングできたので、これまでより短時間で踏破できました。ジョギングが苦にならないのはさすがです。給水は付属の500 mL x 2個だけを持参したのですが、1個分は余りました。

Diagonal Las Torresから入山し、Abanicoを経由してSan Ramón (標高3253 m) に登り、Provincia  (標高2750 m) まで縦走して、Parque Natural San Carlos de Apoquindoに下山したときの記録はこちらです。GPSデータはこちらです。このときは500 mL x 2個に加えて330 mLのボトル2個を背面に入れましたが、1個分は余りました。3000 mの稜線ジョギングは爽快です。下山してからも、使う筋肉を分散できたせいか、筋肉痛にはなりませんでした。

気になるお値段はTatoo (Santiagoの登山用品店) でCLP $154,900 (約2万6千円) でした。製造元のショップだとUSD $129.95でチリだと割高ですが、仕方ないですね。たくさん使って元を取りましょう。