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由無し事をたまに綴るブログです。

甑岳(霧島)山行記録

2012年3月10日 10h30m甑岳登山口 - 11h20m/12h55m甑岳山頂 - 13h45m甑岳登山口

「研究室メンバーの親睦」をダシにしたハイキング。まあ、単に精神衛生のためにそろそろ山歩きが必要になっただけなんですけどね。参加メンバー6人(私以外は20代)は山歩きの経験があまりないので、短時間で楽しめる甑岳(霧島山系)を行き先に選定。山頂の火口に湿原が広がる、ミニ苗場山といった風情の私好みの山で、登山口から1時間以内に登頂できるのに、なぜか霧島山系の中ではあまり人気がない山です。昨年の新燃岳噴火で霧島山系は入山規制されている場所もありますが、登山口のえびの高原までの道路や甑岳は規制範囲外であることを確かめました。

8h30mに2台の車で鹿児島市を出発。10h30mに甑岳登山口の駐車スペースに車を停め、ラジオ体操第1を踊ってから出発。留学生のSさんにはラジオ体操が物珍しい様子です。

最初の10分ほどは赤松林の中を緩やかに下ります。苔生す原生林は心の洗濯に効果的。ゆっくり歩くために、体力に自信がないというMさんを先頭にして、雨上がりの湿った道を進みます。やがて、ネイチャーガイドさんがリードするパーティに追い付く。赤松林の中に1本だけ黒松が生えているのを教えてもらいました。

10h55mに鞍部を通過すると本格的な登りに。ついオーバーペースになりがちなのを「ゆっくりでいいからね」「歩幅を細かくとると楽だよ」「心拍数90以下で登ろうね」などと最後尾から声を掛けます。後ろから健脚な中高年パーティが追い越しても気にしない。山歩きの幸せな気分を、ゆっくりと味わいましょう。Kさんが中高年女性から「あらイケメンね」などと言われていたのが面白かったです。

やがて韓国岳の立派な山容が露になってきます。徐々に傾斜がきつくなり、見上げる青空の立体角が増えてくると山頂はすぐそこ。11h20mに標高1312mの山頂にひょっこり到達。ゆっくりのつもりでも、ほぼコースタイムでした。

山頂からの眺めは素晴らしいの一言。南には韓国岳雄大な姿。そこから左手に大幡山 - 夷守岳と続く稜線の隙間に遠く高千穂のピラミッド。西側には青い水面を湛えた御池。そして北側を見下ろすと火口湿原が一望できます。山頂標識から西側に歩いてみると飯盛山を望む展望台。この展望が1時間弱の登りでえられるのですから、霧島はよいところです。Mさんが一輪だけ咲いているフデリンドウを発見。南九州の春は早いです。


一通り眺めを堪能してから火口湿原に降りましょう。ぬかった道を注意深く降りていくと数分でカヤト原に到着。開放感溢れる盆地を歩くとやがて湿原中央の池にたどり着きます。カエルの卵が多数産み付けられていて、ここでも春の訪れを感じさせてくれます。


池のほとりでチーズフォンデュの用意。チーズ好きの若者のおかげで、トーストやクラコットや茹で野菜(アスパラガス, ブロッコリー, 菜花)をほぼ完食です。

食欲も満たされたので12h55mに下山開始。筋肉痛は下りで発生するので、登り以上にゆっくりかつ足下に気をつけて降りましょう。浮き石も落石の元になるので要注意。13h25mに鞍部に到着。やっぱりコースタイム通りですね…ゆっくり歩くのってむずかしい。県道まで登り返して13h45mに駐車スペースに到着。お疲れさまでした。
えびの高原荘の立ち寄り湯に浸かり、汗を流していきましょう。ここでは鹿に会えます。露天岩風呂が工事中だったのが残念…受付の段階で知らせてほしいぞ。それでも十分にリラックスできました。帰路の運転は眠かったけど、無事に帰り着いて何よりです。