Torres del Paineトレッキング(5/5) 2022年1月5日 Grey - Sede Administrativa
2022年1月5日 Grey 6h14m - Paine Grande 09h28m/10h20m - Sede Administrativa 14h58m / 28.1 km / 8時間44分
今回の行程で最も長距離を歩きます。普通はO circuitでTorres Central方面に向かうか、Paine Grandeで打ち切ってCatamaranに乗船して帰途に着くのでしょうが、せっかくPaineを歩くのだから他の人が行かない草原歩きを楽しんでみたいと考え、このルートを行きます。
今日は長丁場なので、4h00mに起床し、コーヒーで目を覚まします。ラジオ体操を踊ってから、乾いてすっかり軽くなったテントを畳みます。6h14mに出発。
Paine Grandeまでは歩いたことのある道で、2年前を懐かしく思いながら歩みを進めます。あのときは小雨がときどき降りつける中を歩きましたが、今回は当面天気が持ちそうです。
ところでこのルートにはGreyからPaine Grandeまでカウントアップする道標があるのですが、出発点のGreyが0でなく1なので、終点のPaine Grandeまで6区間なのに始点が1/7、次が2/7などと表記されます。人類に分数は早すぎたようです。
徐々にGrey氷河が遠ざかるのを振り返りつつ、Río Olguinを渡る橋に向けて下ります。
この先で石清水を給水し、巻き道を250m登ります。登った先の展望台はGrey湖の眺めが素晴らしいポイント。2年前と同様い強い追い風を受けて、足取りは楽々です。
池塘の彼方にGrey湖と氷河を眺められるポイントを過ぎたら、その先すぐにLaguna Los Patosに到着。このあたりからPaine Grandeを今朝出発してGreyに向かう人と多数すれ違うようになります。
Paine Grandeへ下る道は「風の谷」のような地形。やがてPehoé湖の青い湖面が見えてきて、9h28mにPaine Grandeに到着です。
天気がいいのでCatamaranは使わずSede Administrativaまで歩く一択。とはいえここが食事を調理できる最終ポイントなので、キッチンへ行きお湯を沸かして、アルファー食品野菜ピラフとコーンスープの昼食にします。
10h20mに出発し、Pehoé湖の西岸を南下します。
砂洲に架かる橋を越え、振り返るとPehoé湖の奥にPaine Grande山やLos Cuernosなどの尖峰がそびえる眺め。あの向こう側を歩いてきたのだと思うと感慨深いです。
やがて道はPehoé湖から離れ、草原を進むとGrey川沿いを行くようになります。
Grey湖から流れ出た川は水量豊かで、流域面積の広大さを物語ります。
河畔の広大な草原を進みます。歩いてもなかなか景色が変わらず、進んだ気がしません。
頭の中に、「母をたずねて三千里」のオープニング曲が流れます。
追い風が背中を押してくれるのはいいのですが、風向きが振れると体が左右に揺らされて、せまい轍を踏み外すのに難儀します。
草原を飛び立つ鳥の群れや、草を食むグアナコの姿を楽しみながら進むと、前方に自動車が通行する道が見えるようになり、ついにゴールが近づいてきたと実感します。さっさとゴールして楽になりたいという気持ちと、ついにこの旅が終わってしまう残念な気持ちが行き交います。最後になって、Torres del Paineの山容を一望できるようになり、あの向こう側から歩いてきたことが何だか信じられません。
やがて車道に出て少し歩くとCONAFのSede Administrativa管理事務所に14h58mに到着。到着とともに雨が降り出してしまいました。CONAF職員にバス停の場所を訪ねると「ここ」と言って目の前のロータリーを指してくれます。
ビジターセンターはコロナ禍で閉鎖されているため、管理事務所の通路に雨宿りさせてもらい、Toro湖の眺めを堪能したり、水鳥の親子の姿を楽しんだりしながらバスを待ちました。